園だより

2018年度


 7月の園だより

梅雨空の合間に顔をのぞかせる青空は、すでに真夏がやってきたような印象を与えます。しかし、本格的な暑さはまだ先のことなのでしょうか、このところ、激しい豪雨が襲い、道路が寸断される被害が出る一方、強い地震に襲われて尊い命が失われるといった報道に心が痛みます。

先日、あいにくの天気の中、一部バスの力に頼りながら、下関市消防防災学習館―通称「火消鯨」―見学に出かけました。地震の恐ろしさをアニメで体験した上で、どうそれに備えるか、火事が起きた時には、何をしたらよいか、親切に教えていただきました。園児たちは、皆、真剣に学んでいたようです。

日本は、「災害王国」と言われるほど、様々な自然災害の危険をはらんだ国土です。そこに生活するものとして、いつ何が起きてもよいように、備えておかなければなりません。人間の力でどうすることもできない自然の前で、求められるのは、何よりも謙虚さと尊敬の心です。自然の大きさと力強さとともに、人間の小ささを自覚すること、そして、自分とは違うもの、未知なものに対する尊敬の心をはぐくむことです。プール開きやお泊り保育、そして、夏休みと、様々な体験をする楽しい季節を前にして、一人一人が大きく成長することをお祈りします。

                                                         園長 作道宗三


 

 6月の園だより

入園式はじめ、年度初めの慌ただしい行事が一段落し、園児たちの表情にも、ようやく落ち着きが見られるようになりました。5月の連休も過ぎると、突然夏がきたような暑さに見舞われる日もふえてきました。楽しみにしていた親子遠足はあいにくの天気となりましたが、これも、不確実なことの多い現実を身をもって体験する、よい機会だったのかもしれません。今の時代、すべてが予定されたとおり、人間が考えたとおりに動くことに、大人も子どもも慣れ切っていますが、時々、こうした予定と違うことを経験するのも、貴重な学びの場なのでしょう。人間が生きる現実の中で、最も不確実で、思い通りにならないのは人間の心です。人間が作った機械ではなく、生身の人間とのかかわりほど、面倒なものはありません。友だち一人作るにも、少なくない面倒を乗り越えて行かねばなりません。それをあきらめずに、繰り返してゆくことで、人間は大きく成長するようです。うっとうしい梅雨空も、そうした、思い通りにならない現実とどうつきあうか、一人一人が学ぶ機会になればと祈ります。

                                                        園長 作道 宗三


  5月の園だより

 百瀬文晃園長の後任として、4月2日より下関天使幼稚園園長に就任いたしました作道(つくりみち)です。当初、教会司牧や幼稚園での経験豊かな佐々木良晴神父が着任の予定でしたが、健康上の理由で、着任が困難になり、急遽、わたくしが任命を受けることになりました。十分な準備もないまま、広島の祇園教会から移動し、始園式・入園式を経て、天使幼稚園とのかかわりを日々深めるべく努めております。

 子どもたちの明るい表情や元気いっぱいの活動、先生方のやさしくも的をついた指導、そして、保護者の方々の子どもさんを送り迎えされる姿を見ながら、あらためて園の存在の大きさをひしひしと感じております。

 わたしたちが生きている社会は、経済的には豊かで、便利な社会、情報の溢れる社会です。同時に、殺伐とした事件が後を絶たない、理想とはほど遠い現実であることも事実です。それだけに、幼児期の愛情に満ちたきめ細やかな養育が何よりも大事と感じます。園児たちが、家庭を離れて仲間に出会い、先生方の指導に触れ、よいものを溢れるほどに吸収し、やさしくもたくましい人間に成長できるよう、力を出し合って進んでまいりましょう。

                                                      園長 作道 宗三


4月園だより

 今年はちょうど4月1日が復活祭となり、神さまがくださる新しいいのちの喜びのうちに新学年度を迎えます。新入園児の保護者の皆さま、おめでとうございます。ご子息は、ここでたくさんのお友だちを作り、元気で楽しい日々を過ごすうちに、たくさんのことを学び、心も体も大きく伸びていくことでしょう。そして、在園児の保護者の皆さま、進級のお喜びを申しあげます。子どもたちは、新しいクラス、新しい先生、新しいお友だちとともに、また新しい一歩を踏みだします。自分で考え、自分で行動し、お友だちと互いに助けあって、より一層強い体と美しい心に成長していきますように。

 今年度から新しい園長に作道宗三(つくりみち・そうぞう)神父さまが赴任されます。経験豊富でやさしい方なので、きっと幼稚園を明るく導いてくださるでしょう。濱本先生が退職される代わりに、1年間海の星幼稚園に出向されていた真浦先生が帰ってこられます。これまで7年間にわたって園長を勤めてきた私は、山口にあるサビエル記念聖堂の主任司祭に転勤となりますが、これからも下関天使幼稚園が神さまの家族として、恵みと愛に満ちた学びと交わりの場でありますように、いつもお祈りしています。

                        園長(3月末まで)百瀬文晃